2018年2月号「災害用名簿の実用化訓練」

災害用(緊急時用)居住者名簿を作成しましょう

災害時に居住者の安否確認に役立つ災害用(緊急時用)居住者名簿を作成し、その名簿を利用した訓練しましょう。

震災の発生に備え、事前に居住者名簿を作成しておくことで、居住者の安否確認や閉じ込められた人の救出などを迅速に効率よく行うことが出来ます。とくに要配慮者をかかえる世帯などを事前に把握しておくことで、優先的な声かけや支援を行うことが可能になります。

住居者の家族構成や携帯電話の緊急連絡先などは変更になることが多いので、名簿は毎年更新し、さらに、居住者にも変更になった場合に連絡することを周知して、その都度修正しておくようにしましょう。

名簿を作成したら、名簿を使った訓練をしてみましょう

マンションに防災組織があればそれぞれに役割分担が確立されているので、担当者は、階ごとの平面図を用意し、そこに部屋ごとの家族の人数と要配慮者の特性を書き込んでおくと迅速に確認ができます。

災害時は担当者が必ず在室して動ける状態とも限りませんし、わずかな人数で実行するとかなりの時間を要します。そこで、居住者全員の協力が必要になります。

訓練では、まず居住者が自身の安否情報を各玄関に掲示します。このとき、特定のルール(ステッカーの掲示等)が決まっていれば居住者も迅速に対応できますし、表示されていなければ困った状況にあると判断し優先的に支援行動ができます。

訓練では、名簿が最新情報に更新されているか、どのような情報を平面図に記載しておくと有効かなど、検証しながら訓練を行いましょう。居住者名簿の緊急連絡先は携帯電話を記載しておくと避難や疎開した後でも連絡が取れます。訓練で携帯電話に連絡して番号に間違いがないか確認しておくことで、いざというときに信頼性のある情報になります。

国崎信江氏プロフィール

内閣府「中央防災会議首都直下型地震避難対策等専門調査会」専門委員、土木学会の「巨大地震災害への対応検討特別委員会」委員などの経験から、危機管理アドバイザーとして、現在は文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員会」委員、消防庁「地域防災計画における地震・津波対策の充実・強化に関する検討会」委員、気象庁「緊急地震速報評価・改善検討会」委員を兼任。全国で防災・防犯対策の講演を行う傍ら、各メディアにも多数出演し、防災・防犯情報に関する啓蒙活動に注力。『マンションみんなの地震防災BOOK』(株式会社つなぐネットコミュニケーションズ発行)をはじめ著書多数。

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