2020年6月号「感震ブレーカー利用時の留意点」

2016年の熊本地震は1回目の大地震が4月14日(木)21時26分、その28時間後の4月16日1時25分に2回目の大地震が発生しました。21時はたいていの人が起きている時間帯です。食事を終えて寛いでいる人や、お風呂に入っている人もいたでしょう。感震ブレーカーを設置していたら、このような状況で地震の揺れとともにブレーカーが落ちて一斉に家中が停電します。真っ暗な中で揺れを経験するのはとても恐ろしいことです。

感震ブレーカー動作時の2次災害を予防しましょう

感電ブレーカー動作時に生命に維持に直結するような医療用機器を利用している場合、生命を脅かすことにもなります。このように、突然真っ暗になることで2次災害が発生する恐れもあります。

この点を留意して、感震ブレーカーを選ぶことも重要です。地震直後に通電を遮断せずに、地震後に一定時間経過すると自動遮断するようなタイプを選ぶと良いのですが、その経過時間を自分で設定でき、自動遮断が必要なければ手動で解除できるような機能があればなお良いでしょう。

簡易タイプのようにすぐに揺れと共にすぐに遮断するタイプを選んだ場合には停電時に作動する足元灯や感震ライトなどを室内に設置したり、医療用機器やパソコンの影響をなくすためにUPS(無停電装置)を設置し、予備バッテリーを近くに備えておきましょう。

家族全員に感震ブレーカーの仕組みを周知しましょう

感震ブレーカーを設置した場合は家族に周知して、忘れないような工夫をしましょう。設置したことを知らなかったり、忘れてしまったりしたら停電が地震によるものなのか、感震ブレーカーのはたらきによるのかがわからなくなります。地震の揺れで停電していなかった場合や外に避難する必要のない場合には、落ちたブレーカーを上げて復旧することもできますが、その際には通電火災に備えて念のため照明以外のプラグをコンセントから外してから復旧させるなど注意しましょう。

国崎 信江氏プロフィール/危機管理教育研究所 代表 危機管理アドバイザー

【主な経歴】横浜市生まれ。女性や生活者の視点で家庭、地域、企業の防災・防犯・事故防止対策を提唱している。講演、執筆、リスクマネジメントコンサルなどの他、文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員」、東京都「震災復興検討会議」委員などを務める。現在はNHKラジオ マイあさ!の「国崎信江の暮らしの危機管理」のコーナーやテレビ、新聞などで情報提供を行っている。著書に『地震の準備帖―時間軸でわかる心得と知恵』(NHK出版)『サバイバルブック―大地震発生その時どうする? 』(日本経済新聞出版社)『マンション・地震に備えた暮らし方』(エイ出版社)『これ1冊でできる!わが家の防災マニュアル』(明治書院)などがある。

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