2018年6月号「ファーストミッションボックスの作り方」

前号でファーストミッションボックスの紹介をしました。今月は、そのファーストミッションボックスの作り方を紹介します。

事前に準備するもの

模造紙(A1サイズ程度)

ふせん

マジックペン

活動拠点の間取り図

A4コピー紙(清書用)

ラミネーター(ラミネートフィルム)

書類箱(A4版書類が入る大きさ)

輪ゴム(書類箱をとめる太さのもの)

ファーストミッションボックスの作り方

活動する拠点(ファーストミッションボックスを置く場所)を決める。

優先すべき行動とそれに必要な準備品を色別のふせんに書き出し、模造紙に貼る。

発災直後から時系列にふせんを並び替え、概ね15分~30分以内に行う行動を絞り込む。

A4コピー紙に、ミッション番号、タイトル(10文字程度以内)、方法(簡潔に)、活動内容が分かるイラストを記入する。

最下段に、完了時刻、実施者の氏名を記入する欄を設ける。

清書できたものをラミネートし、必要となる事務用品と一緒に書類箱に入れ輪ゴムでとめる。

  

指示書を作る際のポイント

地震発生時に、最初に駆け付けた人はファーストミッションボックスの箱をドキドキしながら見るでしょう。できればいきなり指示書ではなく、次の例を参考に落ち着かせてあげるカードも作成しましょう。

「このカードを手にしたあなたは無事ということですね。良かったです。まずは深呼吸してください。さて、あなたは今、応急的な災害対応のリーダーになりました。気負うことはありません。本当に誰でもできる対応なので、落ち着いてください。あなたがすべきことは、ここに指示書がありますので、その通りに動くことです。後から人がきたら1枚ずつこのカードを渡してください。」

指示書には間違いをなくすために、具体的に説明をします。できれば文字のみでなく、イラストや地図、写真などで丁寧に説明をすると良いでしょう。 ミッションカードの内容は、実際のマンションに即したものを話し合いで決めておくとよいでしょう。

国崎信江氏プロフィール

内閣府「中央防災会議首都直下型地震避難対策等専門調査会」専門委員、土木学会の「巨大地震災害への対応検討特別委員会」委員などの経験から、危機管理アドバイザーとして、現在は文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員会」委員、消防庁「地域防災計画における地震・津波対策の充実・強化に関する検討会」委員、気象庁「緊急地震速報評価・改善検討会」委員を兼任。全国で防災・防犯対策の講演を行う傍ら、各メディアにも多数出演し、防災・防犯情報に関する啓蒙活動に注力。『マンションみんなの地震防災BOOK』(株式会社つなぐネットコミュニケーションズ発行)をはじめ著書多数。

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