2018年8月号「入居者と仲良くなるためのイベント企画 ①」

災害などに備えて、マンション居住者間のコミュニティ形成が重要です

大阪北部で発生した地震、西日本豪雨など相次いで大災害が発生しています。残念ながら被災地ではどこでも「自分がこんな災害に遭うとは思わなかった、ここに大きな災害が起きるとは思わなかった」という声を聴きます。大切な命や財産を失うことのないように、災害大国日本に住んでいるという自覚をもって、災害に備えた暮らしを当たり前にすることが求められています。

マンションが戸建ての住宅と異なるのは、個人の備えの他にマンション全体の備えが必要なことです。普段はプライバシーを尊重し、隣に誰が住んでいるのかわからなくても不便はないかもしれませんが、災害が発生すればお互いに知らない者同士というのは心細いだけでなく、災害時の対応に遅れが出て被害が拡大化する恐れもあります。マンション居住者間のコミュニティを形成しておくことは防災だけでなく、日常生活のトラブル解決や防犯においても重要なことです。

居住者間のイベント企画などを活用して親睦を深め、助け合える安心な関係性を目指しましょう

最近では、マンション生活を快適にするために居住者が互いに顔を合わせ、話すことからできる住民のつながりを意識した「マルシェ」「ハロウィン」「お茶会」「ワインセミナー」など様々なイベントを管理組合や理事会で企画するマンションが増えてきているようです。こうしたイベントによって日々の暮らしに楽しみを生み出し、居住者間の親睦を深めることができ、さらには災害が起きたときにみんなで助け合える関係を築くことが期待できます。

たとえ「◯◯◯号室の□□さん」とまでわからなくても、顔見知りになっておくことがコミュニティの一歩です。顔見知りになることで、マンションの敷地内やエントランスなどで会ったときにも、ごく自然に挨拶や会話がなされるようになることでしょう。知り合いを増やすことは"安心な関係性"を形成しているのであり、それが有事の際の共助につながります。防災を強く意識させる企画では参加者が集まらない、ということであれば、親睦を深めることを優先したテーマで企画すると良いでしょう。

次回はイベントの企画テーマについて紹介します。

国崎信江氏プロフィール

内閣府「中央防災会議首都直下型地震避難対策等専門調査会」専門委員、土木学会の「巨大地震災害への対応検討特別委員会」委員などの経験から、危機管理アドバイザーとして、現在は文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員会」委員、消防庁「地域防災計画における地震・津波対策の充実・強化に関する検討会」委員、気象庁「緊急地震速報評価・改善検討会」委員を兼任。全国で防災・防犯対策の講演を行う傍ら、各メディアにも多数出演し、防災・防犯情報に関する啓蒙活動に注力。『マンションみんなの地震防災BOOK』(株式会社つなぐネットコミュニケーションズ発行)をはじめ著書多数。

GREEN PARK シリーズマンションのお問い合わせ