2018年9月号「入居者と仲良くなるためのイベント企画 ②」

イベントで重要なのは、住民が参加しやすいテーマと場所の選定

先月はマンションでイベントを開催することの重要性についてお伝えしましたが、今月は、イベントテーマの決め方について紹介します。

イベントの企画にあたり大切なことは、参加したいと思える内容であるか、ということです。参加意欲を高めるには、居住者の年代や家族構成をもとに趣味や関心事など、興味をもって参加したいと思えるテーマを探してみましょう。年代も幅広く、趣味もわからないというときには、時節のイベント(クリスマスパーティ、ハロウィンパーティー、節分、七夕など)を検討するのも一案です。

つぎに、重要なのがイベントの場所です。マンションに共用スペースがない場合には、公共施設、会議室やカフェなどを利用するのも良いと思います。このとき、徒歩圏内で行けることが重要で、電車やバスに乗らないといけない場所では参加率も下がってしまいます。もし、近くにそのような適当な場所がないというのであれば、思いきって防災センターの見学や工場見学、朝市で朝食など外出することを目的としたツアーを企画すれば、場所の問題は解決します。

無理のない内容で、継続してイベントを実施することも重要

それでも良い企画が浮かばないという場合には、自治体で開催するイベントや地域で実施している様々なイベントに居住者を誘って一緒に参加するのも良いかもしれません。また、イベントの企画にあれこれ迷ったら、とりあえず自身が楽しいと思うことを企画してみてはいかがでしょう。ご自身が参加したいと思える内容であれば企画を練るときもワクワク楽しみながらできるはずです。

ところで、最近は災害が相次いでいることから、居住者の災害に対する関心や不安も高まっていることでしょう。このタイミングで「マンションの防災設備の確認、使い方の講習」を実施するのも効果的です。いずれにしましても、イベントを継続して実施するには、まずは主催者による準備の負担、参加者による費用面の負担を考え、無理なく実施できる内容を考えることが重要です。

次回はイベントの周知方法について紹介します。

国崎信江氏プロフィール

内閣府「中央防災会議首都直下型地震避難対策等専門調査会」専門委員、土木学会の「巨大地震災害への対応検討特別委員会」委員などの経験から、危機管理アドバイザーとして、現在は文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員会」委員、消防庁「地域防災計画における地震・津波対策の充実・強化に関する検討会」委員、気象庁「緊急地震速報評価・改善検討会」委員を兼任。全国で防災・防犯対策の講演を行う傍ら、各メディアにも多数出演し、防災・防犯情報に関する啓蒙活動に注力。『マンションみんなの地震防災BOOK』(株式会社つなぐネットコミュニケーションズ発行)をはじめ著書多数。

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