2019年6月号「最新の防災グッズ紹介/家と天井を面で支える転倒防止器具」

安全のために家具の固定を効果的に行いましょう

大きな地震が起きた際、マンションで最も恐ろしいのは室内にある家具が動いて負傷することです。重い家具の下敷きになると死亡する恐れもあります。耐震構造の建物では高層階であればあるほど家具の動きは大きくなる傾向があり、自分や家族の生命や身体を守るためにも家具の固定は重要です。

効果的な家具の固定は強度のある壁にL字金具で留めることです。マンションによっては、家具を配置するであろう場所の壁に下地を設置していますから家具の固定もしっかり出来ますので確認しましょう。しかし、そのような環境であっても「家具や壁に傷をつけたくない」「工具を使うのが面倒」などの理由で金具による固定を嫌がる方も少なくありません。

「面」で家具の転倒を防ぐ器具「耐震アトラスネオ」

そんな方におすすめしたいのが、家具と天井を面で支える大塚家具さんの転倒防止器具「耐震アトラスネオ」です。家具と天井の間に設置する突っ張りタイプの転倒防止器具で、家具も天井も傷つけることなく簡単に取り付けられるのが特徴です。一般にイメージする突っ張り棒の固定器具との違いは、「面」でしっかり支える構造であるということです。

一般的な突っ張り棒は、「点」で支えているため振動でズレてしまったり、下地がない場所だと天井を突き抜けたりする恐れもあります。この製品は「面」で支えるためその心配がありません。何度も振動実験を行い震度6強~7に耐えることが実証され、安心して使えます。

家具メーカーの製品らしくデザインも洗練されているため、部屋のインテリア性を損なうこともありません。器具全体を覆うフィラー(本体と同色の白い板)も用意され、器具を天井や壁の一部に見せることも可能です。幅が3種類、高さ(家具と天井の間隔) が7種類あり、サイズも豊富でさまざまな家具に対応出来ます。また、家具メーカーらしく配送時に無料で設置作業まで行うなど細かな配慮もされています。全国の店舗やインターネットで購入できます。関心のある方は探してみてください。

しかし冒頭で解説したように、強度のある壁にビス固定することが最も有効であることに代わりはありません。

国崎信江氏プロフィール

内閣府「中央防災会議首都直下型地震避難対策等専門調査会」専門委員、土木学会の「巨大地震災害への対応検討特別委員会」委員などの経験から、危機管理アドバイザーとして、現在は文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員会」委員、消防庁「地域防災計画における地震・津波対策の充実・強化に関する検討会」委員、気象庁「緊急地震速報評価・改善検討会」委員を兼任。全国で防災・防犯対策の講演を行う傍ら、各メディアにも多数出演し、防災・防犯情報に関する啓蒙活動に注力。『マンションみんなの地震防災BOOK』(株式会社つなぐネットコミュニケーションズ発行)をはじめ著書多数。

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