2019年7月号「最新の防災グッズ紹介/再利用もできる水のう袋」

建物への浸水を水のうで防ぎましょう

昨年は豪雨や台風で甚大な被害が発生しました。気象災害は私たちにとって身近な災害であると同時に、予測可能であることから万全な備えや早めの行動で被害を軽減させることが可能な災害でもあります。すでに日本各地で梅雨入りしていますので、水害に遭わないためにしっかり備えましょう。

今回は、建物への浸水を防ぐための最新防災グッズを紹介します。一般的に、浸水を防ぐ方法として土嚢を積むことが知られていますが、都市部では袋に詰める土を確保することが難しくなっています。土嚢に代わり注目が高まっているのが「水のう」です。最も安価なのが、二重にしたポリ袋に水を入れて口を縛り設置する方法です

屋外の浸水対策には、高強度の水のうが便利です

逆流する恐れのあるキッチン、洗面所、風呂、トイレなどの排水口に設置する室内向きの対策です。マンションの屋外で使用するなら高強度の袋を使用している市販の水のうを使用しましょう。

水のうにも様々なタイプがありますが、水を入れて膨張させる吸水ポリマーを使用するタイプは1回きりの使い捨てであったり、使用後の処理が3日程度天日でさらし水分を蒸発させる必要があり面倒だったりします。

その点、私がお勧めする「水のう袋 水のう君」は袋に給水するだけです。その袋が深海探査や科学実験に使用されている高強度複層フィルムと圧力分散製法のダブルチャックを採用した特殊な袋で、しかも、水害の後に水は再利用可能で掃除などにも利用できます。なお、食品衛生法適合なので、水道水なら飲料用にも使えます。

別な操作方法もメンテナンスも必要なく、誰にでも扱えるという点も大きな魅力です。洪水ハザードマップを確認して、浸水するエリアにマンションがある場合はもちろんのこと、川が近くになくても内水氾濫の恐れもあるので、どのマンションにも防災倉庫に追加して備えることをお勧めします。

国崎 信江氏プロフィール/危機管理教育研究所 代表 危機管理アドバイザー

【主な経歴】横浜市生まれ。女性や生活者の視点で家庭、地域、企業の防災・防犯・事故防止対策を提唱している。講演、執筆、リスクマネジメントコンサルなどの他、文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員」、東京都「震災復興検討会議」委員などを務める。現在はNHKラジオ マイあさ!の「国崎信江の暮らしの危機管理」のコーナーやテレビ、新聞などで情報提供を行っている。著書に『地震の準備帖―時間軸でわかる心得と知恵』(NHK出版)『サバイバルブック―大地震発生その時どうする? 』(日本経済新聞出版社)『マンション・地震に備えた暮らし方』(エイ出版社)『これ1冊でできる!わが家の防災マニュアル』(明治書院)などがある。

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