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  • 暮らしの豆知識/第12回 「飲む点滴」甘酒、その意外な一面

「飲む点滴」甘酒、その意外な一面

「甘酒」の起源は神話の時代から。

お正月と言えば、初詣で「甘酒」を振る舞われた経験のある方も多いのではないでしょうか。その起源は古墳時代にまで遡り、日本書紀に今の「甘酒」の起源とされる天甜酒(あまのたむざけ)に関する記述があります。

この天甜酒をつくったとされるのが、全国の浅間神社に祀られ酒造の神としても知られる、木花咲耶姫(このはなのさくやひめ)という美しい女神です。この木花咲耶姫が、我が子の誕生を祝うために「甘酒」をつくり、お乳代わりにして育てたと言われています。

このように、神話の中にも登場する「甘酒」。農家が米の収穫を感謝して「甘酒」をつくる地域があることなどを考えても、農耕民族である日本人にとってお米と神々は深い関わりがあり、お米からつくられるお酒が神事に欠かせないことを改めて思い知らせてくれます。

甘酒は、夏の栄養ドリンクだった⁉︎

ところで甘酒と言えば、何となくお正月や雛祭りなど“冬”のイメージがありますが、実は元々は真逆で、“夏”の飲み物だったということをご存知でしょうか?

「甘酒」は酒粕から造られるものと、米麹から造られるもの、大きく分けて二種類ありますが、中でも米麹の「甘酒」に含まれる成分はブドウ糖やビタミンB、食物繊維、葉酸、アミノ酸などがあり、これらの内容が栄養剤としての点滴とほぼ同じあることから、『飲む点滴』と称されることもあります。

そのことにいち早く気が付いていた江戸時代の人々は、夏バテ防止に「甘酒」を飲む習慣があり、町には夏になると甘酒売りの姿が多く見られたそうです。実は、俳句の世界においても、「甘酒」は“夏”の季語なのです。

最近、「甘酒」は若者の間でも美容面で注目されているようです。また、米麹の「甘酒」に含まれるビタミンBがコラーゲンの生成を促進し、フェルラ酸というポリフェノールの一種が細胞の新陳代謝を促すなど、美肌効果も期待できそうです。

季節に合わせて様々な甘酒を楽しむ。

ちなみに、かの「甘酒横丁」の由来は、明治の初め、この横丁の入り口に尾張屋という甘酒屋があったことに由来します。水天宮の参拝客や寄席の客が行き帰りに「甘酒」を楽しみ、大変賑わっていたようです。横丁の由来となった尾張屋は残念ながらなくなってしまいましたが、今もその味をお豆腐屋さんが引き継いでおり、日本で唯一とも言われる「甘酒」のソフトクリームや、古代米、玄米から造った「甘酒」の飲み比べセットなども楽しめるそうです。

最近の「甘酒」ブーム、そして『飲む点滴』として江戸時代から人々に親しまれていた「甘酒」。普段から「甘酒」を飲む機会はあまりないという方が多いのではないかと思いますが、これからは、気分や季節に合わせて様々な「甘酒」を楽しんでみるのもいいかも知れません。

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