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ビッグデータとスマートハウス。

ビッグデータとは?

近年、「ビッグデータ」という言葉をネットや新聞などのニュース等で耳にすることが多くなりました。情報通信技術の進展により生成・収集・蓄積等が可能・容易になる多種多様のデータが「ビッグデータ」と呼ばれており、「ビッグデータ」は、異変の察知や近未来の予測等を通じ、利用者個々のニーズに即したサービスの提供、業務運営の効率化や新産業の創出等が可能となる点に、その活用の意義があるものと考えられています。この「ビッグデータ」を用いたサービス・事業があらゆる分野で検討・展開されていますが、なかでも私たちの生活に密接に関わってくるものの一つとして、「スマートハウス」があげられます。

「スマートハウス」が日本で本格的な普及推進を始めたのは1988年頃からです。当時から「スマートハウス」は、住まいの課題を住宅単体として捉えるのではなく、地域単位でエネルギーや通信等のインフラを最適化して、広範な課題に対応する住まいとされていました。さらに、東日本大震災以降では、夏の節電に代表される省エネルギー化が主要課題となり、その有力な解決策としてこの「スマートハウス」が注目を集めるようになっています。

ビッグデータの活用と社会への恩恵

「スマートハウス」における実証実験では、ここから発生する「ビッグデータ」を活用することで、様々な恩恵が得られようになります。その一つに、電力使用量の最適化による節電効果などが挙げられます。

「スマートハウス」に欠かせないものとしてスマートメーターがありますが、メーター内に通信機能を持たせたスマートメーターは、電力使用状況の見える化を可能にする次世代電力計です。この機器の導入は「ビッグデータ」化への布石となるもので、社会全体の省エネ化への寄与や、電力料金メニューの多様化への対応などが期待されています。さらに、ここから取得できるデータを使うことにより単身の高齢者対応にも役立ちます。日々の電力使用時間の推移をもとにして、単身居住者の生活パターンを学習しておけば、急病や動けなくなったときに通常の電力消費パターンから逸脱した際、自動的に関係機関への出動要請を出すことができます。
こうしたスマートハウスから生まれる「ビッグデータ」化のアイデアは、Googleなどが提供を始めているアプリケーションでも確認することができます。

ビッグデータが創る、スマートな未来

現在は、モノのインターネット化というI to T(Internet to Things)の普及が進み、住宅だけでなくいろいろなモノが一種のデバイスとなり、そこからデータを取得できます。例えば、「スマートハウス」には温度・湿度・照度・アレルゲン状況など、スマートメーターやスマート家電から得られる環境情報がありますが、この情報と居住者の脈拍数・体温・加速度といった生態情報を組み合わせ分析することにより、遠隔地から体調管理のアドバイスも可能となります。

さらに、この「スマートハウス」にEV(電気自動車)を組み合わせることによって、家庭とモビリティーをベースにした、地域の総合的なエネルギーマネージメントも見据えることができます。暮らしのCO2をゼロにする近未来の社会に向けて、人々が生涯にわたって豊かに暮らせることが着実に進行しています。「スマートハウス」を中心にして生まれる「ビッグデータ」によって、各家庭の個人が豊かで便利に暮らすという枠を超えて、人と地域との関わり方をよりスマートなものとしていきます。それは人と社会だけでなく、サスティナブルな地球環境へと拡大・進化していくことに役立つものでもあります。

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