2021年11月号「防災アプリ紹介」

近年のスマホの普及により、地震、津波、豪雨、台風、火事などの災害に関する警報がスマホに通知されるため、テレビやラジオをつけるより早く、災害情報を知ることができるようになっています。しかも現在地の位置情報からピンポイントで地域の状況を把握することができます。

このように、災害時に正確な情報を収集し、どのように行動すれば良いか判断するのに防災アプリは役立ちます。テレビやラジオが利用できない環境であっても、スマホから情報が収集できるのは大きなメリットといえるでしょう。

リアルタイムで情報をキャッチするなら「通知をオン」にする

時々刻々変化していく災害情報を把握するためには、設定でプッシュ通知をオンにしておくことが大前提です。プッシュ通知をオンにすることで、アプリを起動する手間なく情報を確認できるため、避難などの重要な情報を見逃さずに行動できます。また、位置情報もオンに設定しておくと、現在地におけるポイント情報を確実に受け取れるのでおすすめです。

  • 選び方1. 対応デバイスを確認してアプリを選ぶ
  • 防災アプリをダウンロードする前に、対応デバイスを確認する必要があります。使っている端末に対応したデバイスであるかを必ず確認しましょう。

  • 選び方2. 緊急時に家族の位置が分かるアプリを選ぶ
  • 災害が起こった際に心配なのは家族の安否です。電話やメールで本人の無事を確認したくても、災害時はなかなか繋がりません。そのため、防災アプリは家族の位置を把握できる機能がついたものをおすすめします。

    家族の位置を自動通知する機能、家族の位置を地図上に表示する機能のついたアプリを利用すれば、無事かどうか判断できて安心です。ただし、家族で同じアプリをインストールして必要な情報を登録しておかなければ機能は活用できないので、家族みんなで集まった時に設定しておきましょう。

  • 選び方3. 情報伝達が素早いアプリを選ぶ
  • 地震や津波が発生する恐れのある際は、素早い避難が必要です。タイムリーな情報を入手することで、今自分がどう行動すれば良いかを判断することができます。そのため、情報が速く、かつ受信者が即座に行動できるようサポートしてくれる、アラート機能のついたアプリを利用するのがおすすめ。政府機関の情報を最初に発信する『NHKのアプリ』や『Yahoo!』、『Goo』など多くの人が利用しているサイトが運営しているアプリは、情報の正確さ・速さという点で信頼がおけます。災害時に自分が何をすれば良いかを判断するためにも、情報伝達が素早いアプリをインストールしておきましょう。

  • 選び方4. 災害時に有益な情報を知れるアプリを選ぶ
  • 災害時には予想外のことが起こるので、情報収集が必須です。例えば地震が起きた後に津波や火事など新たな災害が起こる恐れがあるか、安全な避難場所はどこか、など有益な情報を知れるアプリを選びましょう。東京都防災アプリのように、自治体が住民向けに防災や災害情報を提供するアプリを作成している場合もあるので チェックしておきましょう

    また、一番近い避難所やトイレの位置は災害時には大切な情報です。位置を教えてくれるだけなく安全な経路を案内してくれるなど、高機能のアプリを選びましょう。

台風のように予測できる災害では、マンションのタイムラインを決めておくことで効果的かつ効率的に被害を軽減する行動がとれます。上記の内容を参考に作成してみてください。

【2021年】おすすめの人気防災用アプリ10選

  • ● 東京都防災アプリ公式サイト
  • 東京都が作成した「東京防災」「東京くらし防災」「地域危険度マップ」などを見て事前に防災を学べるほか、東京都防災Twitterや東京都防災WEBなどで災害情報をまとめてみることができます。クイズ、備えリスト、防災シミュレーション、安否連絡、自分と家族の情報登録、マイタイムラインづくりなどコンテンツが豊富です。都民なら必ず入れておきたいアプリです。

  • ● PREP公式サイト
  • 地点登録、自宅の住環境、家族構成などを登録しておくと、その情報にあった適切な災害行動を提案してくれます。その地点の詳細な災害情報をリアルタイムでまとめてみることができる、頼りがいのあるアプリです。

  • ●Yahoo!防災速報公式サイト
  • 設定しておけば自動的に災害や避難に関する情報をいち早く届けてくれます。

  • ● goo防災アプリ公式サイト
  • ップページのデザインがシンプルで、使いやすさは抜群。東京都防災アプリと似たコンテンツなので、都民でないならこちらのアプリをインストールしてくと良いでしょう。このアプリではJ-anpiとの連携による安否情報の登録やSNS発信等の機能で、災害時の安否確認をサポートするほか、英語・簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語に対応しているので、外国の方でも利用できます。

  • ● NHK ニュース・防災公式サイト
  • NHKのアプリだけに情報の正確さとタイムリーさに信頼がおけます。発令中の警報・注意報・地震速報が把握できます。

  • ● 防災情報 全国避難所ガイド公式サイト
  • 全国の避難所10万件以上の情報を保有し、位置情報から最寄りの避難所までのルートがわかります。全国の防災情報を受信できるので、出張、旅行など日本全国どこにいても避難所がわかるので安心です

  • ● radiko.jp(ラジコ)公式サイト
  • 全国ネットのラジオ放送がスマホで聴けるので、地域のラジオ局が被災した場合も安心できます。

  • ● トイレ情報共有マップくん公式サイト
  • トイレの場所がGoogleマップ上に表示され、最寄りのトイレがひと目でわかり、日常から便利なアプリです。オフラインでも起動できるので災害時にも安心ですし、水洗・男女別・和式か様式かなどトイレの情報も把握できます。

  • ● Life360公式サイト(Android)公式サイト(iOS)
  • 地図上に家族全員の位置が表示され、電車や車など速いスピードで移動していても追跡できます。

  • ● MySOS公式サイト
  • 命・健康サポートアプリです。一番の特徴は、万一のときに、このアプリをインストールしている人や緊急連絡先登録している人に救援依頼(SOS)を送信することができます。救援依頼を受信すると発報場所場所と自分の居場所を地図上に表示し、ルート案内もしてくれるので、誰かが駆けつけてくれるという希望が持てるアプリです。一次救命措置や応急措置の方法や急病時の対処法や救急外来を受診する目安もわかるなど、いざという時に頼りになるアプリです。

    いかがでしょうか。上記にお勧めしたアプリ以外にも様々なアプリがありますので、ご自身で検索して必要と思われる防災アプリをインストールしておきましょう。

国崎 信江氏プロフィール/危機管理教育研究所 代表 危機管理アドバイザー

【主な経歴】横浜市生まれ。女性や生活者の視点で家庭、地域、企業の防災・防犯・事故防止対策を提唱している。講演、執筆、リスクマネジメントコンサルなどの他、文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員」、東京都「震災復興検討会議」委員などを務める。現在はNHKラジオ マイあさ!の「国崎信江の暮らしの危機管理」のコーナーやテレビ、新聞などで情報提供を行っている。著書に『地震の準備帖―時間軸でわかる心得と知恵』(NHK出版)『サバイバルブック―大地震発生その時どうする? 』(日本経済新聞出版社)『マンション・地震に備えた暮らし方』(エイ出版社)『これ1冊でできる!わが家の防災マニュアル』(明治書院)などがある。