「マンションの防災設備を点検しましょう」

消防法により設置が義務付けられている設備とは

マンションには、消防法により設置が義務付けられている設備があります。いざというときに、存在を知らない、機能を知らない、使い方を知らない、では宝の持ち腐れです。その機能を知って活用して、その存在価値を高めていくことが大切です。火災警報器のブザーを鳴らしたときに、繋がるのは管理人室なのか外なのか。大抵管理室に通報されると思いますが、居住者の中はこれを押すと直接消防に繋がると勘違いしている方も少なくありません。

エレベーターのさまざまな機能について

皆さまのマンションのエレベーターにもさまざまな機能があるかと思います。地震を感知したら最寄りの階へ自動的に着床して逃げられる機能など、エレベーターの性能に対し、皆さまのマンションではどの程度の機能を有しているのかを確認してください。基本的にエレベーターというのは、揺れたら最寄り階に止めて、外に出て非常階段を使って避難することになります。

その非常階段は外階段か内階段であるか、階段に手すりはあるか、非常照明の有無と点灯時間などを確認しておくと慌てずに避難することが出来ます。 訓練などで非常階段を使って居住階から地上に出てみると、どれほどの体力が必要であるかを知り、居住者全員が一斉に降りた時の状況も想像できるはずです。さらに救護者の搬送に担架を使う際、非常階段の踊り場で回れるかどうかを確認しておくことも重要です。

「エレベーターのさまざまな機能について」イラスト

玄関から避難できない場合の避難方法

ドアの変形などにより玄関から避難できない場合、避難ばしごを利用して階下に降ります。各部屋のバルコニーに避難ハッチがあれば良いのですが、そうでない場合は隔て板を破って、避難はしごが設置されている部屋まで行き、そこから降りることになります。隔て板に「ここに物を置かないでください」という表示があるところではなく「ここを蹴破って避難してください」と書いてあるところを破ります。こういう知識がないと、両側から同時に蹴破ろうとしたら大変なことになります。隔て板の蹴破り方も考えておきましょう。命を守るために設置されている設備ですから、いざというときに使いこなせるように使い方をしっかりと学んでおくことが大切です。

国崎 信江氏プロフィール/危機管理教育研究所 代表 危機管理アドバイザー

【主な経歴】横浜市生まれ。女性や生活者の視点で家庭、地域、企業の防災・防犯・事故防止対策を提唱している。講演、執筆、リスクマネジメントコンサルなどの他、文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員」、東京都「震災復興検討会議」委員などを務める。現在はNHKラジオ マイあさ!の「国崎信江の暮らしの危機管理」のコーナーやテレビ、新聞などで情報提供を行っている。著書に『地震の準備帖―時間軸でわかる心得と知恵』(NHK出版)『サバイバルブック―大地震発生その時どうする? 』(日本経済新聞出版社)『マンション・地震に備えた暮らし方』(エイ出版社)『これ1冊でできる!わが家の防災マニュアル』(明治書院)などがある。

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