「個人の備えとマンションの防災体制を高めましょう」

水や食料、トイレ、電源確保など生活に必要な用品は個人で揃える

東日本大震災以降、来る大地震に備えてマンション内に災害用品を備蓄する傾向にあります。しかし、マンションに備蓄品があることに依存してはいませんか。基本的な考え方として、マンションでは理事会や防災組織の活動に必要な救助・消火・情報収集のための資機材を中心に備えて、個人で必要とする水や食料、トイレ、電源確保など生活に必要な用品は個人で揃えるべきです。必要な量としては、最小でも1週間以上の災害対応用品を確保することが望まれます。また、室内で予測される、閉じ込め、転倒による下敷き、ガラス等による負傷、発火に対し、支援の手が間に合わない最悪の事態を鑑み、応急手当品、消火器具、工具等についてもできるだけ個人で準備しておきましょう。

水や食料、トイレ、電源確保など生活に必要な用品は個人で揃える

平時より防災体制の組織化と事前計画、訓練を行い、行動をマニュアル化する

さらに、備品だけでなく、マンションは一つの建物に多くの人が集住して暮らしていますから、災害時における問題も多様化します。そのため、居住者の救出、応急手当、消火活動といった一刻を争う事態には、居住者の力が不可欠です。運命共同体の仲間意識で、一人ひとりがマンションの一員としてすべきことを認識し、統率のとれた行動で迅速かつ効果的な行動で被害軽減につなげていかなくてはなりません。そのためには、平時より防災体制の組織化と事前計画、訓練を行い、行動をマニュアル化して定期的に技術力を向上させていくことが望まれます。

なによりも、マンションだから災害時には誰かが助けてくれると考えるのではなく、まずは個人の責任とマンションの一員として貢献できることについて真摯に向き合う心構えをもちましょう。

平時より防災体制の組織化と事前計画、訓練を行い、行動をマニュアル化する

国崎 信江氏プロフィール/危機管理教育研究所 代表 危機管理アドバイザー

【主な経歴】横浜市生まれ。女性や生活者の視点で家庭、地域、企業の防災・防犯・事故防止対策を提唱している。講演、執筆、リスクマネジメントコンサルなどの他、文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員」、東京都「震災復興検討会議」委員などを務める。現在はNHKラジオ マイあさ!の「国崎信江の暮らしの危機管理」のコーナーやテレビ、新聞などで情報提供を行っている。著書に『地震の準備帖―時間軸でわかる心得と知恵』(NHK出版)『サバイバルブック―大地震発生その時どうする? 』(日本経済新聞出版社)『マンション・地震に備えた暮らし方』(エイ出版社)『これ1冊でできる!わが家の防災マニュアル』(明治書院)などがある。

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