「隔て板の破り方を知っていますか?」

隔て板の破り方をマンションの避難訓練で体験しておきましょう。

「地震で玄関のドアが開かない!」「火災が発生して、玄関を通ることができない」そんな万が一のために、隔て板の破り方をマンションの避難訓練で体験しておきましょう。

バルコニーにある戸境のパーテーションは、「蹴破り戸、隔て板、仕切り板、戸境の扉、パーテーション、間仕切り、ベランダ隔て」など、マンション毎にさまざまな名称で呼ばれています。ここでは隔て板としてお話しします。

隔て板は、非常時にマンションの2方向の避難(バルコニーと玄関)を確保するためと、平常時に隣戸とのプライバシーを守るための2つの役割があります。バルコニーから避難する場合には、隔て板を自力で蹴破る必要があります。

右左の隔て板のどちらから避難するのかは、板の文字表示をチェックします。部屋の位置にもよりますが、バルコニーの左右に隔て板がある場合には、どちらかの戸から避難するべきなのか、事前に確認しておきましょう。

隔て板の破り方をマンションの避難訓練で体験しておきましょう。

「隔て板の前には日頃から物を置かない」ようにしましょう

蹴破って避難する際には、割れ口のギザギザに注意しましょう。避難方向を確認したら、隔て板を破ります。

  1. まず、隔て板の向こう側の安全(火災や落下物の有無など)を確認します。
  2. タオルや布を巻いてげんこつにした手や、固い靴を履いた足で、下側のボードを数回強く打ちます。通常1~2回でヒビが入り、2~3回で割れます。
    (力の弱いお年寄りや女性は、椅子やハンマーなどを使います)
  3. 打ち破るとギザギザに割れます。危険な鋭利な角はさらに打ち破り、人が通れるくらいの大きさまで穴を開けて逃げます。
  4. 打ち破るまでに数十秒かかりますが、焦らないで何回も繰り返してください。力の弱い高齢者には、自力で蹴破り戸を打ち破るのは難しいでしょう。同じマンションのフロアにお住まいの高齢者世帯には、避難時に声をかけあうなどの配慮を心がけてください。

マンションの避難訓練で、実際に隔て板を破る体験を行っておくと、どのくらいの力が必要で、どのように割れるかがよくわかりますので、お住いのマンションで隔て板を使った避難訓練を体験しておくことをお勧めします。

国崎 信江氏プロフィール/危機管理教育研究所 代表 危機管理アドバイザー

【主な経歴】横浜市生まれ。女性や生活者の視点で家庭、地域、企業の防災・防犯・事故防止対策を提唱している。講演、執筆、リスクマネジメントコンサルなどの他、文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員」、東京都「震災復興検討会議」委員などを務める。現在はNHKラジオ マイあさ!の「国崎信江の暮らしの危機管理」のコーナーやテレビ、新聞などで情報提供を行っている。著書に『地震の準備帖―時間軸でわかる心得と知恵』(NHK出版)『サバイバルブック―大地震発生その時どうする? 』(日本経済新聞出版社)『マンション・地震に備えた暮らし方』(エイ出版社)『これ1冊でできる!わが家の防災マニュアル』(明治書院)などがある。

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