「マンションでの風水害対策」

風水害にも対応できる備えをしておきましょう。

夏は活動的な季節で、お出かけが楽しい時期でもありますが一方で、風水害等の災害が起きやすい時期でもあります。近年は、気象変動の影響で異常気象が多発し、それに伴う災害の頻度も多くなっています。

さらに頻度のみならず災害の規模も大きくなってきています。記録的大雨、爆弾低気圧、スーパー台風、竜巻など、このような言葉を聞くことも珍しくなくなりました。マンションで防災を考える時「地震」の事象を考えることが多いと思いますが、身近に起こる風水害にも対応できる備えをしておきましょう。

台風や大雨は、事前予測で被害を抑えることが可能です。

台風や大雨は地震と異なり、ある程度事前予測が可能であり発生に備えて準備する時間もあります。しかも、事前に情報を収集し外出を控えるなどの行動をとれば、被害を抑えることができます。ただ、残念なことに風や雨は日常の現象であり、ここから災害になるという判断基準をもっていないと対応が遅れ、被害につながってしまいます。

気象庁や自治体が発表する警戒情報のレベルを受けて自分がどう行動するかを日ごろから考えておくことが重要です。

マンションでは洪水ハザードマップをみながら浸水するレベルを知り、どのレベルを超えたら警戒したらいいのか、その際に居住者にどのような協力を求めるべきかなど、警戒レベルごとの対応策を決めておく必要があります。

一般的に、都市部では時間ごとの雨量が50ミリを超えると下水設備の許容量を超えて冠水する恐れがあります。また、風は秒速20メートルを超えると物が飛んできたり、歩いている人が転倒したり、通行止めになる道路もでてきます。雨が連続して降り続け総雨量が100ミリを超えて、かつ時間雨量が30ミリを超えたら自主避難の目安と言われています。

土嚢や止水版などで、建物への浸水の備えをしましょう。

事前の備えとして、土嚢や止水版を準備しておきましょう。都市部では袋に入れる土を確保するのが難しいこともあるので、水を吸って膨らむ吸水土嚢やコンパクトに収納できるアコーディオン式の止水壁、自動ドアに簡単に取り付けられる止水板などを活用すると良いでしょう。近年様々な浸水対策のグッズが出ていますので、情報を集めてマンションにあったグッズを揃えましょう。他にも、水や泥をかき出すバケツやスコップ、台風の時には窓ガラスが割れる、という被害も出てきますので応急補修としてブルーシート、粘着テープなども多めに用意しておきましょう。

また、少しでも建物への浸水を食い止めるために、土嚢を用意し迅速に積み上げることができるように訓練をしておきましょう。地下台風の場合にはバルコニーにあるものをできるだけ室内に入れましょう。

国崎 信江氏プロフィール/危機管理教育研究所 代表 危機管理アドバイザー

【主な経歴】横浜市生まれ。女性や生活者の視点で家庭、地域、企業の防災・防犯・事故防止対策を提唱している。講演、執筆、リスクマネジメントコンサルなどの他、文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員」、東京都「震災復興検討会議」委員などを務める。現在はNHKラジオ マイあさ!の「国崎信江の暮らしの危機管理」のコーナーやテレビ、新聞などで情報提供を行っている。著書に『地震の準備帖―時間軸でわかる心得と知恵』(NHK出版)『サバイバルブック―大地震発生その時どうする? 』(日本経済新聞出版社)『マンション・地震に備えた暮らし方』(エイ出版社)『これ1冊でできる!わが家の防災マニュアル』(明治書院)などがある。

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