部屋別安全対策「洗面所&脱衣所」

先月のコラムでは浴室の安全対策について紹介しました。小さな揺れで余裕があるときは閉じ込めのリスクを回避するためにも速やかに浴室から出ましょう、という災害時の行動について話しました。しかし、浴室を出たらすぐに洗濯機置き場を兼ねた脱衣所や洗面所、という間取りのマンションも多いと思います。浴室から出た途端に洗濯機に襲われたということの無いように、浴室と併せて、連動するこの空間の安全性を考えていきましょう。

部屋別安全対策「洗面所&脱衣所」

地閉じ込めの二重苦のチェックを!

ところで、浴室は閉じ込められる恐れがあるという話をしましたが、実は、浴室を無事に出たところで安心できない現実があります。脱衣所でもある洗面所の空間には、さらに扉があるため二重に閉じ込めに遭いやすい空間なのです。最悪なケースを紹介しますと、洗面所の扉が内開きでその扉の正面に洗濯機が置かれていて、洗濯機側の横に浴室のドアがある場合、洗濯機が倒れたら浴室から出ることも、洗面所から出ることもできない状況になります。まずは洗面所の間取りから、閉じ込めの二重苦にならないかチェックしてみましょう。

洗面所の安全対策

洗濯機の場所は変更できないためしっかりと固定しましょう。ちょっとした隙間に収納家具を置いている場合、その家具もしっかりと固定しましょう。洗面所の台にはできるだけ物を置かないようにすることで、これらが落ちて避難の妨げになることを軽減できます。また、できるだけガラス製品のように割れやすい容器の使用は避けるようにしましょう。洗濯機を使用した後は給水の蛇口を閉めておきましょう。

地震発生時の身の守り方

揺れが小さいときは速やかに洗面所から出ますが、大きな揺れで動けないときはバスタオルなど近くにあるタオルで体を覆いながら身を守ります。できるだけ閉じ込めに遭わないように扉を開けるよう努めてください。洗濯機の上に収納スペースを作りそこに洗剤やタオルなどを置いている場合もあります。洗面所のガラス扉の内側にも化粧品などがあり、こういったものがばらばら落ちて床に飛散した場合足の踏み場が失われることや、中身が漏れ出して滑りやすくなるので移動の際は注意が必要です。

国崎 信江氏プロフィール/危機管理教育研究所 代表 危機管理アドバイザー

【主な経歴】横浜市生まれ。女性や生活者の視点で家庭、地域、企業の防災・防犯・事故防止対策を提唱している。講演、執筆、リスクマネジメントコンサルなどの他、文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員」、東京都「震災復興検討会議」委員などを務める。現在はNHKラジオ マイあさ!の「国崎信江の暮らしの危機管理」のコーナーやテレビ、新聞などで情報提供を行っている。著書に『地震の準備帖―時間軸でわかる心得と知恵』(NHK出版)『サバイバルブック―大地震発生その時どうする? 』(日本経済新聞出版社)『マンション・地震に備えた暮らし方』(エイ出版社)『これ1冊でできる!わが家の防災マニュアル』(明治書院)などがある。

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