「201504」

今年度は、マンションの部屋別に地震への対策をお伝えして参ります。4月は"キッチン"です。キッチンは室内の中で最も危険な場所です。限られた空間に大型の家具である食器棚や冷蔵庫、炊飯ジャー、電子レンジなどの家電製品、調理器具、刃物、食器などの割れ物がひしめいています。そして、キッチンは家族のだれもが使う場所であり、1日に数回は必ず利用されています。そのため、キッチンにおける安全対策は非常に重要です。

地震が起きたらすぐにキッチンから離れる!

地震が起きたら速やかにキッチンから離れ、身の安全を優先した行動をとります。しかし、家具や家電製品が固定されていなければ速やかにキッチンから出ることができません。食器棚、冷蔵庫、炊飯ジャー、電子レンジ、トースターなどは粘着ジェルマットを使用して壁や台としっかりと固定しましょう。電子レンジ台などのキャスター付家具はロックがついていればロックをかけ、なければキャスターの受皿を設置します。

あらゆるところにストッパーを!

避難の妨げになるのは家具や家電製品ばかりではありません。扉が開いて中のものが飛び出したり、引き出しが勢いよく飛び出したりすることもあります。棚板には滑り止めシートを敷き、扉や引き出しには開き防止策としてストッパーをつけましょう。ホームセンター等で子どもの指はさみ防止器具として販売されているストッパーに強力両面テープを加えることで粘着力が強化されます。

重いものは下に!

調理器具や食器など重いものはできるだけ下に置きましょう。重心を下げることで倒れにくくします。冷蔵庫や食器棚の上に、ホットプレートや鉄なべ、土鍋など重たいものを置くのは絶対にやめましょう。上から重たいものが落ちれば致命傷になるおそれもあります。また、調味料、フライパン、洗剤などすぐに使うものであっても、できるだけ表に出さず収納するように心がけましょう。とかく物が多くなりやすいキッチンですが、本当に必要であるかを見極めてすっきりとしたキッチンを目指しましょう。

国崎 信江氏プロフィール/危機管理教育研究所 代表 危機管理アドバイザー

【主な経歴】横浜市生まれ。女性や生活者の視点で家庭、地域、企業の防災・防犯・事故防止対策を提唱している。講演、執筆、リスクマネジメントコンサルなどの他、文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員」、東京都「震災復興検討会議」委員などを務める。現在はNHKラジオ マイあさ!の「国崎信江の暮らしの危機管理」のコーナーやテレビ、新聞などで情報提供を行っている。著書に『地震の準備帖―時間軸でわかる心得と知恵』(NHK出版)『サバイバルブック―大地震発生その時どうする? 』(日本経済新聞出版社)『マンション・地震に備えた暮らし方』(エイ出版社)『これ1冊でできる!わが家の防災マニュアル』(明治書院)などがある。

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