部屋別安全対策「ダイニング」

食事する場所であるダイニングは、当然のことですがキッチンの近くにあります。そのキッチンは、先月のコラムで危険な場所としてお伝えしました。キッチンとダイニングは一体感のある環境である場合が多く、危険も連動する空間であるとも言えます。カウンターやテーブルの周りには、電気ポットやウォーターサーバー、食卓を彩る花や雑貨類などの他、ダイニングは室内の中心に位置することが多いため、インターフォンが設置されそれに伴い電話機や筆記用具なども置かれていることでしょう。ある程度の重さのある物から細々したものまで、ありとあらゆるものが置かれているのが特徴です。粘着ジェルマット、滑り止めシート、強力マジックテープなどを使用しながらできるだけ固定し、物を少なくすることに努めてください。

部屋別安全対策「ダイニング」

テーブルにもぐらなくてもいい?

地震が起きたらテーブルの下に潜ることが正しい行動だと考えている人もいると思いますが、テーブルのあるダイニングは物が多い場所であることや、テーブルに収まっている椅子を出してから潜りこむのは手間であること、テーブルも固定しなければ動くこと、ガラスなどテーブルの素材によっては潜ると危険なものもあることから、必ずしもテーブルにもぐることが正しいとは限りません。とくに、食事中はテーブルの下に潜ろうとすることで料理を被るおそれがあるので、室内を見渡して、物が少ない場所で身を守ることを考えましょう。テーブルの下に潜るのが習慣になっているのであれば、テーブルの脚を粘着ジェルマットで床と固定して味噌汁などの熱いものがこぼれて火傷しないように留意してください。 テーブルの上にも物を置かないように心がければ、いざというときに床に落ちて散らばることで転倒する危険性を減らせます。

照明の対策はできていますか?

ダイニングにこだわらず、安全な照明は直付け照明ですが、ダイニングでは吊り下げ照明が好まれています。演出のひとつであるダイニングの照明にこだわる方も少なくありませんが、割れて飛び散る素材を避け、天井からの吊り下げの距離を短くするなど、安全対策も意識しましょう。

国崎 信江氏プロフィール/危機管理教育研究所 代表 危機管理アドバイザー

【主な経歴】横浜市生まれ。女性や生活者の視点で家庭、地域、企業の防災・防犯・事故防止対策を提唱している。講演、執筆、リスクマネジメントコンサルなどの他、文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員」、東京都「震災復興検討会議」委員などを務める。現在はNHKラジオ マイあさ!の「国崎信江の暮らしの危機管理」のコーナーやテレビ、新聞などで情報提供を行っている。著書に『地震の準備帖―時間軸でわかる心得と知恵』(NHK出版)『サバイバルブック―大地震発生その時どうする? 』(日本経済新聞出版社)『マンション・地震に備えた暮らし方』(エイ出版社)『これ1冊でできる!わが家の防災マニュアル』(明治書院)などがある。

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