部屋別安全対策「トイレ」

「地震が起きたらトイレに逃げ込め」という行動を正しいと考えている人も少なくありません。しかし、マンションのトイレは、比較的窓のない間取りになっています。そのためドアが開かなくなると閉じ込められる恐れがあります。わざわざトイレに逃げるより、廊下などの比較的物が少ない空間に避難することが肝要です。

部屋別安全対策「トイレ」

1人の時のトイレ使用時は特に注意!

2010年にマンションに一人で住んでいた女性が、トイレに8日間閉じ込められた事故がありました。古い電気こたつを捨てようと段ボールに入れてトイレの前に立てかけていましたが、トイレに入った瞬間にそれが倒れました。なんとこたつの幅とトイレの廊下の幅がどちらも90cmで反対側の壁と扉の間にすっぽりはまり、つっかえ棒のようにトイレのドアが開かなくなりました。奇跡的にこの女性は救助され無事でしたが、地震でも同じようなことが起こりえます。トイレの扉近くには物を置かないようにしましょう。

トイレにも備蓄を!

先ほどの女性は救助されるまでの間、手洗い用の水を飲み、トイレ内のお清め用の塩をなめて飢えと渇きを耐えたと言われています。トイレに数日間閉じ込められたという最悪の状態をイメージしてトイレ内に備蓄をしておきましょう。トイレットペーパーなどを保管する収納スペースにペットボトルの飲料水、非常食、カイロ、笛、アルミブランケットなどを入れておくことをお勧めします。

地震発生時の身の守り方

トイレの中にいた場合は、すぐに扉を開けてトイレから出るようにしましょう。すぐに出られないときはドアにスリッパなどを挟み、閉じ込めを防ぎます。タンク付のトイレの場合、上部の蓋が動く恐れがあります。激しく動くようなら体で押さえて飛ばないようにしましょう。

国崎 信江氏プロフィール/危機管理教育研究所 代表 危機管理アドバイザー

【主な経歴】横浜市生まれ。女性や生活者の視点で家庭、地域、企業の防災・防犯・事故防止対策を提唱している。講演、執筆、リスクマネジメントコンサルなどの他、文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員」、東京都「震災復興検討会議」委員などを務める。現在はNHKラジオ マイあさ!の「国崎信江の暮らしの危機管理」のコーナーやテレビ、新聞などで情報提供を行っている。著書に『地震の準備帖―時間軸でわかる心得と知恵』(NHK出版)『サバイバルブック―大地震発生その時どうする? 』(日本経済新聞出版社)『マンション・地震に備えた暮らし方』(エイ出版社)『これ1冊でできる!わが家の防災マニュアル』(明治書院)などがある。

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