2017年2月号「火災対策」

冬は空気が乾燥し火災が発生しやすい季節です。本日は火災についてお伝えします。 火を使っているときは目を離さないようにしているし、火の始末には用心しているから、わが家から火災は起きない。このように、火を使っていなければ火災は起きないと思っている方も少なくはないと思います。

安全と思える電気機器による火災が、1/4近くを占めています

しかし、平成27年の1年間で都内では4,433件の火災が発生し、このうち電気設備機器火災件数は1,047件となっています。

電気火災は火を扱っていない就寝中や留守中など、いつでも突然に発生しうる火災なのです。電気火災の原因の一つである電気ストーブは、見た目には直火(炎)がなく安全に思えますが、暖房器具であり、高熱を発することに変わりありません。

洗濯物を上に干して乾いた衣類が電気ストーブに落ちて火災になるケースがあります。使用するときには、燃えやすいものから距離を離すなど、十分な注意が必要です。また、布団がストーブに接触して火災になるケースもあるので、必ず就寝前に電源を切りましょう。また、差込みプラグやコンセントといった配線器具は、たまった埃に加湿器の蒸気が当たり、トラッキング現象といわれる火災が起きることもあります。

このようなことを防ぐため、普段から、使用している電気製品や電源コード、コンセント、差込みプラグなどはこまめに掃除することが大切です。また、日常使用していない器具は、差込みプラグをコンセントから抜いておくよう心がけ、使わないコンセントはカバーをつけておきましょう。

日光が原因の、収れん火災をご存知ですか?

収れんとは、太陽からの光が何らかの物体により反射又は屈折し、これが1点に集まることをいいます。虫眼鏡と黒い紙を使用して火を起こす実験のように、太陽光が1点に集中した場所に可燃物があると、発火に至る場合があります。東京都の27年中の収れんによる火災は5件で、発火源は、凸レンズによるものが3件、凸面鏡、反射板によるものが各1件発生しています。

火災原因としては、そう高い発生率ではありませんが、身の回りにある思いもよらないものから火災を引き起こす可能性があることを知っておきましょう。日差しの強い夏だけでなく、太陽の位置が低くなり部屋に日差しが差し込みやすい冬にも収れん火災がおきることから、窓際やバルコニーにガラス製品等を置かないようにして、カーテンで直射日光が差し込まないようにしましょう。

国崎 信江氏プロフィール/危機管理教育研究所 代表 危機管理アドバイザー

【主な経歴】横浜市生まれ。女性や生活者の視点で家庭、地域、企業の防災・防犯・事故防止対策を提唱している。講演、執筆、リスクマネジメントコンサルなどの他、文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員」、東京都「震災復興検討会議」委員などを務める。現在はNHKラジオ マイあさ!の「国崎信江の暮らしの危機管理」のコーナーやテレビ、新聞などで情報提供を行っている。著書に『地震の準備帖―時間軸でわかる心得と知恵』(NHK出版)『サバイバルブック―大地震発生その時どうする? 』(日本経済新聞出版社)『マンション・地震に備えた暮らし方』(エイ出版社)『これ1冊でできる!わが家の防災マニュアル』(明治書院)などがある。

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