2020年5月号「感震ブレーカーの種類」

前回、通電火災を防ぐための感震ブレーカーについて話をしました。今回は、感震ブレーカー設置にあたり様々なタイプがありますのでその紹介をします。感震ブレーカーには、主に以下の4タイプがあります。「ブレーカー」とは言ってもその形状や仕組みはさまざまです。

感震ブレーカーは、分電盤タイプ(内蔵型)、分電盤タイプ(後付型)、コンセントタイプ、簡易タイプの4種類です。これらの感震ブレーカーは、政府の性能評価ガイドラインに沿って、震度5強相当の揺れが起こったときに作動するように定められています。タイプによって仕様は異なりますが、たとえば分電盤タイプの場合には、地震検知警報から3分以内に通電を自動遮断します。各社さまざまな感震ブレーカーを発売していますが、感震ブレーカーの性能評価を行う団体および製品に付けられる認証マークがあるかどうかを必ず確認しましょう。

日本配線システム工業会/住宅版専門委員会ホームページ

工事が必要な「分電盤タイプ(内蔵型)」

このタイプは震度を感知すると、警報を鳴らした後、主幹ブレーカーを落として家中のすべての電気を遮断します。作動の信頼性は高く、専門業者による取り付けが必要です。価格はおおよそ5万円から10万円ほどです。

工事が必要な「分電盤タイプ(後付型)」

このタイプは既存の分電盤に外付けするタイプで、既存の分電盤に漏電ブレーカーが設置されている場合にのみ設置可能です。揺れを感知すると、主幹漏電ブレーカーに議事漏電信号を発信して電気を遮断します。やはり電気工事が必要で、作動の信頼性は分電盤タイプ(内蔵型)と同じです。価格は、1万円から3万円ほどです。

工事要・不要の2種類「コンセントタイプ」

このタイプは既存のコンセントを外して取り付ける埋め込み型と、差し込むだけの2タイプがあります。埋め込み型は電気工事が必要ですが、差し込み型は誰でも簡単に設置することが可能です。作動の信頼性は高いのですが、必要に応じて複数の設置が必要です。価格は数千円からです。

自分で取り付けできる「簡易タイプ」

このタイプは揺れを感知すると、ばねやおもりの力で物理的にブレーカーを落としてくれます。簡易的な構造であるがゆえに、誤作動や、肝心な時に確実な作動をしてくれるのか不安な点もありますが、価格は2千円から4千円ほどとお手頃で、気軽に取り付けができるところが最大のメリットです。

国崎 信江氏プロフィール/危機管理教育研究所 代表 危機管理アドバイザー

【主な経歴】横浜市生まれ。女性や生活者の視点で家庭、地域、企業の防災・防犯・事故防止対策を提唱している。講演、執筆、リスクマネジメントコンサルなどの他、文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員」、東京都「震災復興検討会議」委員などを務める。現在はNHKラジオ マイあさ!の「国崎信江の暮らしの危機管理」のコーナーやテレビ、新聞などで情報提供を行っている。著書に『地震の準備帖―時間軸でわかる心得と知恵』(NHK出版)『サバイバルブック―大地震発生その時どうする? 』(日本経済新聞出版社)『マンション・地震に備えた暮らし方』(エイ出版社)『これ1冊でできる!わが家の防災マニュアル』(明治書院)などがある。

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