2021年9月号「マイ・タイムラインづくり」

「マイ・タイムライン」とは?

皆さんは「マイ・タイムライン」という言葉を聞いたことはありますか?これは、台風や大雨などの気象災害に対して地域のハザードリスクを踏まえたうえで、住民の家族構成、生活環境に合わせて自分の行動を自身で考えて作る防災行動計画(タイムライン)です。刻々と変化する状況や災害情報などから時系列に沿ってその時どのような行動をするのかを整理して決めておくことで、いざという時に慌てることなく、事前の心構えや物の備え、家族との話し合いによって適切な行動をとれるようにすることです。しかし、いざ作ろうと思っても白紙からマイ・タイムラインを作るのはなかなか大変です。そこでお勧めなのがマイ・タイムラインを作るための入門ツール「逃げキッド」です。
→ 入門ツール「逃げキッド」テンプレートのダウンロードはこちら

自治体提供の作成支援キットを活用しましょう

また、マイ・タイムラインの作成支援キットは様々な自治体でも独自に作られています。たとえば、東京都が作成した「東京マイ・タイムライン」は、

  • ガイドブック
  • マイ・タイムラインシート(3種類)及び「必要な情報」シート
  • マイ・タイムライン作成用「行動」シール

など、マイ・タイムラインを作成するための充実した支援構成になっていて、一般用、高等学校用、中学校用、小学校4~6年生用、小学校1~3年生用の5種類があります。しかも、2019年6月から「東京マイ・タイムライン」をスマートフォンやパソコンからでも作成・保存ができるデジタル版「東京マイ・タイムライン」を東京都防災ホームページ上で配信しています。これなら、ダウンロードして紙に印刷して記入して、という作業負担が軽減され、スマホやタブレットで簡単に入力して保存して家族で共有することができます。
(防災コラム10月号「マンションのタイムラインづくり」へ続く)

国崎 信江氏プロフィール/危機管理教育研究所 代表 危機管理アドバイザー

【主な経歴】横浜市生まれ。女性や生活者の視点で家庭、地域、企業の防災・防犯・事故防止対策を提唱している。講演、執筆、リスクマネジメントコンサルなどの他、文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員」、東京都「震災復興検討会議」委員などを務める。現在はNHKラジオ マイあさ!の「国崎信江の暮らしの危機管理」のコーナーやテレビ、新聞などで情報提供を行っている。著書に『地震の準備帖―時間軸でわかる心得と知恵』(NHK出版)『サバイバルブック―大地震発生その時どうする? 』(日本経済新聞出版社)『マンション・地震に備えた暮らし方』(エイ出版社)『これ1冊でできる!わが家の防災マニュアル』(明治書院)などがある。