住宅購入に大きな影響を与える要素、第1回目は「金利」です。
ご存じのように現在は低位安定です。昨年10月に、日銀が景気刺激を狙い更なる金融緩和を決定したこともあり、突発的なことがなければまだこの状態は続くと思われます。ただし金利上昇には、景気回復に伴うものだけではなく財政悪化に起因する「悪い上昇」もあることは忘れないようにしておきたいところ。
また円安が進行すると、国が目指している物価上昇が進みやすくなります。物価上昇の目標が達成された際には、金融緩和終了&金利上昇がより現実的になってきます。 借入額が3,000万円、返済期間30年(元利均等返済)とすると、例えば金利1.8%と2%のわずか0.2%の差でも、総返済額は110万円ほどの違いが出てきます。建物価格が2,000万円とすると、消費税8%→10%で40万円のアップですから、単純に金額だけ見ても金利のインパクトはずいぶんあります。金利上昇が始まり仮に0.5%変わると、総返済額で250~300万円も違いが出るのです。
次回へつづく。第2回目は「物件価格」です。